但馬空港フェスティバル2008 2日目| アルファーアビエィション

但馬空港フェスティバル2008 2日目

7月27日(日曜)

PART1 競技フライト編

PART2 フリースタイル編

日曜日も昨日同様の暑さの予報で朝からじわじわと気温が上がりましたが、10時からのオープニングフライトが終了した頃に雨がポツポツと降り始め、次第に強くなってきました。
ひとまず各種の演技飛行は中断となり天候を見守ることになりました。

雨足が弱まったきた頃、主催者が「雨が止んだあと、飛行機の演技が無理な状況であってもアルファーフライトチームは飛行できますか?」と確認してきました。
飛行機やパラシュートジャンプの皆さんが飛行できないような悪条件でも、そこはアルファーフライトチーム、パイロットの確かな技術と万全に整備されたヘリコプターにより、雨で待っているお客さんのために可能な限りフライトをしています。
フェスティバル運営本部が演技飛行再開を決めた時にすぐにフライトできるようアルファーチームはスタンバイしました。

しかし残念ながら雨は次第に強くなり、雷もあちこちで鳴り出してきました。
嵐のように凄まじい横殴りの雨になり、大雨洪水注意報も出され、ついに主催者は日曜日のすべての演技飛行の中止を決定しました。
演技をお見せできなくて非常に残念ですが、天候に逆らうことはできません。

アルファーアビエィションのブースは、貴重な航空グッズをお求めになる方や、免許取得の説明を受けるお客様でいつもいっぱいですが、雨が降っている間は当社ブースで皆さん雨宿りをしながら、空の楽しい話題や世界ヘリコプター選手権の話でお楽しみいただきました。
当社製作の多数の貴重なDVDを選んだりして、早く帰って見てみたいですととても楽しそうでした。

今回は悪天候のため土曜日のみの演技飛行でしたが、ご覧いただいた方からは例年にも増して絶賛のお声をいただきました。
ありがとうございました。
また来年も皆さんとぜひお会いしたいと思います。

 

~但馬フェスティバルを終えて~ パイロットの感想

練習日
 但馬空港に到着すると、数日前に37度以上を記録した場所にふさわしく、容赦ない日差しが照りつけていました。お昼にフェスティバル実行委員の方たちに、今年も宜しくお願いしますと挨拶をすると「今日も36度いってます~、倒れないよう気をつけてくださいね~」と陽気な返事が返ってきました。気温だけ聞くとめげてしまいますが、下妻もだいたいそんなもので、風が暖かく湿気が高い下妻に比べると、日本海の方から涼しい風が吹いてくるので、まだ過ごしやすさを感じました。しかしめちゃくちゃ暑いです。この但馬の太陽、雲、風を感じると、そうだ、今年もまたここで観衆の前で出来るんだ、という実感が湧いてきます。練習は15時から行いましたが、但馬での感覚を取り戻すと言ったところで軽めの練習と、道具の設置と撤収の全体練習を行いました。

第1日目
 昨日と比べて雲がなく、今日は更に暑くなりそうです。この天気につられてか、お客さんの出足はいつもより良く、滑走路に近い観客席から大きなカメラを持ったお客さんで埋まっていきました。家族連れや毎年見る顔ぶれも多いのがこのフェスティバルの特徴です。アルファーの演技時間は11時20分からの30分間で、お昼前の一番良い時間。それまでアルファーの出店ブースで待機してると、顔見知りになったお客さんから、今年も又来たよー、ヘリの演技見れるのここだけだから楽しみに来たよー、頑張ってねーと声を掛けられとても嬉しくなりました。
  出番になり、JA7975のエンジン始動を谷澤教官が行い、ポールやドッグハウスを準備してもらってる間、私は放送席でアルファーの紹介と機体の解説です。準備が出来てから、谷澤教官操縦のJA7975がホバリング科目を披露。今日はいつにも増して軽く飛べてるのを感じます。その後、私が搭乗しスラロームとスケトル。バケツはテーブル中央に置くことが出来、スケトルも一発で入り大きな拍手をもらいました。私が降りて、最後に谷澤教官のフリースタイル演技。今回はいつもより長めに時間をとったので見てる人も楽しめたと思います。谷澤教官の操縦も安定且つキレがあり、上空雲がなかったので高度が高く取れ、垂直オートローテーションしながらの旋回もとてもダイナミックでした。着陸後、谷澤教官が放送席に呼ばれインタビューを受け、空気が軽くヘリも軽く感じたので良い演技を見てもらうことが出来ました、と答えました。放送席の周りにはたくさんの人が集まり、谷澤教官も観衆の声援に手を振って答えてました。フリースタイル演技時にスモークが出なかったのが残念ですが、非常に素晴らしいパフォーマンスを見てもらうことが出来ました。

第2日目
 今日は昨日と違って朝から雲が多く、午後から一時的に雷雨の予報が出てます。しかし10時からのオープニングフライトは行えましたが、その時にも積雲が周りを取り囲み、そのあと定期便が離陸したときには、南の雨雲から雷鳴も轟いてました。天気の崩れが予想より早いようです。にわかに運航本部があわただしくなり、気象情報とにらめっこしながらスケジュール調整をしてます。アルファーにも、出番が早くなるかも知れないので準備しておいて欲しいという連絡がありました。飛行機は雲が出て高度が取れない時は演技できませんが、ヘリは地面近くで演技しますから融通が利くので、運航本部からも頼りにされてるのです。しかし、あっという間に空は真っ暗になり雷はどんどん近くなり、雨も強く降り出してきました。前線に伴う発達した雨雲が次々に来る予想で、結局11時過ぎにフェスティバル自体の中止が決定しました。非常に残念でしたがこればかりは仕方ありません。それよりも雷や突風で来場者にけが人が出たら大変ですから、賢明な判断です。実際には12時過ぎから天候も回復し飛行は出来るコンディションになりましたが、それは結果論です。安全第一、また来年を楽しみにしましょう。

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