HAI HELI-EXPO 2016 part2 〜R44 Cadet, R66 増槽タンク〜
R44に新たな機動力
ロビンソン社から新たに登場した R44 Cadetは、今回一番注目されている機体の中の一つです。フレームやローター類は従来のR44 RavenⅠと同じ仕様で見た目も変わりませんが、4人乗りを2人乗りししたことで重量に関して大きな余裕を作りました。大幅な機動力アップはそういった内装の画期的な変化によるものです。
<R44 Cadet 後部座席が貨物用に>
エンジンはこれまでと同じライカミング社O-540F1B5が搭載されていますが、馬力を従来の225馬力から210馬力に下げられています。機体の大きな軽量化と、あえて下げられた馬力によって、これまで以上に高い運用高度で高いパフォーマンスが可能で魅力的な機体の実現に成功しました。今後も、自家用、事業用と様々な分野での活躍に大いに期待が寄せられているヘリコプターです!
<R44 Cadet キャビン>
R66に増槽タンク搭載
R44Cadetと同じく注目されたのは、R66に新しいオプションとして導入された増槽タンクでしょう。これまでR66には無かった補助燃料43ガロン(163リットル)の新たな使用が可能になり、フライトの最大距離が200nm(370km)と大幅に増えました。タンクは荷室前方部分に取り付けられたファイバーグラスに乗せられます。容量はコンポーメントの約3分の2を占め、残り100lb(45kg)分のスペースは貨物用ですが、タンクは必要に応じて自由に取り外し、取り付けが可能です。
他にもHeli-Expoでは世界で活躍する様々なヘリコプターが展示されていました。ここからどんどん紹介していきたいと思います! 続く