航空機に必要な航行援助施設
写真は福島空港に設置されている航行援助施設の一つですが、何だか分かりますか?
これは、福島の113.45MHzのVOR/DME(識別はFKE)です。
この施設により、航空機はVORによる方位とDMEによる距離を確認することができ、安全な運航が可能になっています。
方位誤差は±2.5度以内、距離誤差は0.2マイル以下といわれ、昔から使用されていたNDBに比べ精度は極めて高くなっています。
VORとDMEが併設されている場合には、末尾の識別はEとなります。VORのみの場合は末尾はOです。
この他にTACAN(軍用施設)と併設されるVORはHUC等末尾はCとなります。
また、DMEのみの場合は、末尾がDとなります。
現在、日本の空はVORルートで結ばれ航空路が設定されていますが、ご覧のように施設の建設、保守、点検等の作業が必要であることから今後VORは徐々に廃止され、新たに施設を建設する必要のないGPS等を利用した航路R-NAVルートに変更が進んでいます。